【システムアーキテクト試験合格体験記】難易度や勉強方法も解説!

【システムアーキテクト試験合格体験記】難易度と勉強方法も解説

「システムアーキテクトを受験したいけど、どうやって勉強すれば良いかわからない!」、「合格体験談を参考にしたい!」と思っている方は多いのではないでしょうか。

システムアーキテクト試験に挑戦することは、自身のキャリアにおいて大きな一歩です。しかし、試験にチャレンジする前に、どのように勉強すればよいか不安に感じませんか?

この記事では、システムアーキテクト試験に合格した僕の合格体験記を通じて、合格までのステップを紹介します。

読み終えていただければ、システムアーキテクト試験の勉強方法を知ることができ、合格までの道筋をイメージすることができます。

machori

合格への第一歩が、ここから始まります!

受験時の筆者経歴
  • 金融機関の社内SEとして勤務
  • システム開発実務経験有り
  • 高度情報試験「システム監査技術者」を取得済
目次

システムアーキテクト試験の勉強時間

システムアーキテクトの勉強をしている人

僕は2023年4月に受験をして、合格することができました。実際に勉強した時間は、「100時間」です。

一般的には、200時間〜300時間ほどの勉強時間が必要と言われています。しかし、前提となる知識が「どの程度あるか」によって勉強時間は短縮できます。

僕は、社内SEとして「システム開発の経験があること」「システム監査技術者資格を保有(高度情報処理技術者試験の他試験区分に合格)」していることから、午後試験の勉強を短縮することができました。

上記のような事前知識無しでは、勉強時間100時間以下での合格は、かなり厳しいと感じます。

特に、午後2試験の論文作成は、「論文ネタ準備」と「論文の作り方」がシステム監査技術者試験時に経験済みのため、あまり時間が掛からなかったです。

高度情報技術者試験を初受験した「システム監査技術者試験」の合格体験記はこちらです。ぜひ参考にご覧ください。

【システムアーキテクト試験】午前1試験と午前2試験の勉強方法

はてなと島

システムアーキテクト試験は、システム開発における要件定義や設計能力が求められる難関試験として知られています。

午前1試験と午前2試験はその初めのステップとして、合格を目指す受験者にとっては欠かせない部分です。

午前試験で不合格になってしまうと、以降の試験が採点されずに不合格になってしまいます。

メインは午後試験ですが、午前試験も気を抜かず対策することが重要です。

次から、それぞれの試験について、学習した方法を紹介します。

午前1試験

今回はシステム監査技術者の合格により、午前1試験は免除になりました。

午前1試験が免除になると、その他試験区分に勉強時間を回せるので可能な方は利用しましょう。

IPAより、免除となる条件は以下のとおりです。

免除制度の概要

次の①から③のいずれかの条件を満たした場合、その後(2年間)の受験申込み時に申請することによって、情報処理技術者試験の高度試験、情報処理安全確保支援士試験の一部(共通的知識を問う午前Ⅰ試験)が免除され、午前Ⅱ試験から受験することが可能です。情報処理技術者試験の高度試験、情報処理安全確保支援士試験の一部免除対象となる条件(いずれか一つでも満たせばOK)①応用情報技術者試験(AP)に合格

②情報処理技術者試験の高度試験、情報処理安全確保支援士試験のいずれかに合格

③情報処理技術者試験の高度試験、情報処理安全確保支援士試験の午前Ⅰ試験で基準点以上の成績をとる

引用:独立行政法人情報処理推進機構
https://www.ipa.go.jp/shiken/about/koudo_menjo.html

午前2試験

午前2試験については、過去問の問題集を中心に行いました。

午前試験は、過去問からの出題が多いため、過去問を解けるようになることが大切です。

また個人的に、午前2試験はシステム監査技術者よりも難しいと感じました。

午前2は、過去問を中心に勉強した。

システムアーキテクト試験のおすすめテキストは、こちらです。

【システムアーキテクト試験】午後1試験の勉強方法

パソコンとノートで勉強している

午後の試験は、システム開発に関わる深く技術的な側面に焦点を当てています。これらの試験では、実務の深い部分や専門的な知識が要求されます。

実際のシステムアーキテクトとしての、業務に即したケーススタディやシナリオに基づいた問題が出題されます。これにより、受験者は実務的な問題に対して、解決策を提案する能力を試されます。

深い専門知識を要求される

システムアーキテクト試験の午後1試験は、実践的な事例に基づいた問題が出題されます。この試験区分では、受験者が実際のプロジェクトや業務で遭遇するであろう問題に対処し、解決策を提案できる能力を評価するものです。

僕は社内SEとしてシステム開発の経験がありますが、過去問を解いていると理解できない部分が多くありました。

経験者でも、未経験な部分や苦手な分野があるため、一度復習することがオススメです。

特に、未経験者は「要件定義や設計って何?」と言った部分から勉強する必要があります。

「システム開発ってなに?」を勉強するために、以下の「2時間でざっくりつかむ! 中小企業の「システム外注」はじめに読む本」が非常に役に立ちました。未経験の方は、まずはこの本で全体像を学習することをおすすめします。

出題形式に慣れる

午後1試験では、数ページにもおよぶ問題文を読み解き、各設問に回答しています。

前回受験した「システム監査技術者」と比べると、難易度は少し下がっている印象です。

設問に対するヒントが問題文の中に隠れていて、そのヒントから答えを導く「システム監査技術者」に対して、「システムアーキテクト」は、問題文中にある答えを探す問題が多いです。

システムアーキテクトシステム監査技術者
問題文中にある答えを探す問題文中からヒントを見つけて、答えを考える
午後1試験の比較

問題演習は、多くの過去問が掲載されている「情報処理教科書 システムアーキテクト」を使用して勉強しました。

Webアプリでも過去問を勉強できるため、重いテキストを持ち歩かなくても良いところがおすすめです。

過去5年くらいの過去問を解いて、8割以上点数が取れることを確認したら午後2試験の勉強に進みました。

【システムアーキテクト試験】午後2試験の勉強方法

会議をしている人とノート

午後2試験は、情報システムの設計や、開発に必要となる要件定義に関連する深い内容が出題されるエリアです。実試験の内容は、システム開発の実際の現場に即しており、その深い内容は受験者を苦しめるポイントとなっています。

様々なテーマに関する問題が出題され、約3000文字程度の論文を作成する形式となります。

この午後2試験が、システムアーキテクト試験一番の難所となります。私が経験した中で感じた、難しいと感じたポイントは以下のとおりです。

  • 明確な「正解」が存在しないこと
  • 論文の「書き方」がわからないこと
  • 論文テーマの「範囲」が膨大であること

論文試験対策

午後2試験でも、やはり問題に慣れることが一番重要だと感じました。特に初めて論文試験にチャレンジする方は、何から初めて良いかもわからない状態だと思います。

前回「システム監査技術者」受験時は、何を勉強すれば良いか分からずに、午後2試験の学習を後回しにしてしまいました。

今回は、その他の試験区分の勉強を早めに切り上げて、午後2試験の勉強に力を入れました。

まず、私が午後2試験で勉強したのは、以下の「システムアーキテクト 合格論文の書き方・事例集 」を読んで「論文の書き方」、「他の人が書いた論文の事例」を学びました。

「システムアーキテクト 合格論文の書き方・事例集」で勉強してみて、午後2試験で書く論文には「書き方や雛形」というものが存在することを知りました。また、他の人が書いた論文を見ることで「このくらい書けば合格出るんだ!」といった基準も学ぶことができます。

勉強のポイント

システムアーキテクトの午後2試験で気を付けるポイントとして、「業務内容」について問われます。

つまり、システムに関する知識だけではなく、システムを利用する業務の「業務知識」が必要です。

普段、業務改善などのシステム開発をしていないと難しい内容です。

論文事例やネット記事などで、情報収集を行って準備しておきましょう。

論述する流れとしては、テーマにより異なりますが、だいたい以下のとおりです。

STEP
「業務内容」と「特徴」

テーマに応じた「業務内容」と「特徴」を論述する。

STEP
現状の「課題や問題」

現状の課題や問題点を問われる。

STEP
「課題や問題」を解決するシステム要件や設計

課題や問題を解決するために、「システムをどのように構築するか」論述する。

【システムアーキテクト試験】合格体験記まとめ

以上、システムアーキテクト試験に一発合格した「システムアーキテクト試験合格体験記」について、紹介しました。

合格への道は、決して簡単ではありません。

試験を通じて得られる実践的なスキルと経験は、システムアーキテクトとしての成長に不可欠です。

今回の試験は単なる認定証を得るだけでなく、あなたのキャリアにおいて価値のある一歩になるはずです。

自身の知識と経験を信じ、ぜひ挑戦してみてください。

試験は大変ですが、適切な準備と目標を持って取り組むことで、合格への道は開かれます。頑張ってください!

「過去問を中心に演習問題を多く解く」ことが、合格への近道!

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